豚インフルエンザで日本列島が騒然となる中、この事態を“予言”していたかのような
パニック映画が今年1月に公開されていた。
未知のウイルスの脅威を描いた東宝映画「感染列島」(瀬々敬久監督)だ。
映画では、ある市立病院の勤務医、松岡(妻夫木聡)が病院に運び込まれた患者が激しい
けいれんと吐血を繰り返し死亡する事態に直面するところから始まる。
新型のインフルエンザかどうか原因が特定できないまま、患者は増え続ける。
栄子(檀れい)が派遣されるが、感染は全国に広がり、 パニックになる−というストーリーだ。
瀬々監督は、鳥インフルエンザ対策のマニュアルや、エボラ出血熱、SARS(サーズ)といった
感染症をテーマとした本を参考に、自ら脚本を練ったという。
ウイルスの発生源と思われる赤道に近い太平洋の島で大規模な環境破壊が進んでいることが伏線となり、
環境破壊への警鐘も作品に込められている。
映画評論家の垣井道弘氏は「現実にこんなことが起きたら大変で、そこが映画的なのだが、
ありえないことではないという説得力はある。
タイムリーなテーマで、ウイルスという目に見えない敵に対する心理的パニックは よく描かれていた」と評する。
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